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チュートリアル

808とキックを衝突させずにミックスする方法

ノートPCで作業しながらオーディオミキサーを調整する音響エンジニア

808はキックではない。ミックスが二つを一つの音として扱った瞬間、低域は濁った一発の塊になる。どちらも硬いトランジェントで始まり、同じオクターブに住み、同じ数デシベルを取り合うので、trapやdrillの曲でやることは音量を上げることではない。二つに順番を教えることだ。

手順の順番は手順そのものと同じくらい大事になる。808をチューニングし、余地を残すキックを選び、片方をもう片方に対して沈め、クロスオーバーより下はすべてモノにし、スマホで808が消えるならフェーダーより先にサチュレーションへ手を伸ばす。

フェーダーに触る前に808をチューニングする

808は音程を持つ楽器で、唸りではない。そのノートがメロディとぶつかれば、どれだけEQを使っても解決しない。最初の確認は、ベースラインの着地がすべて上で鳴っているコードに属しているかどうかだ。サンプルやシンセをそのルートに合わせ、進行が動いたら一緒に動かす。スライドはスタイルの一部だが、各スライドが着地するノートはキーの中にないといけない。

音程の外れた808は、大きい音と間違った音が同時に聞こえる。これはたいてい、ビートを聴かずにメーターを見て低域をミックスした印だ。

キックは出来事、808はノート

キックは何かが起きたと耳に伝える打撃で、808はその後に続くノートだ。アタックはキックのもの、余韻は808のもの。両方が長い余韻を持つと小節全体で重なり、メーターは健全なままなのにパンチが消える。

808の上でうまくいくキックは二種類ある。胴が短くクリックが抜けるもの、あるいはサブを削ったものだ。サンプルのキックをシンセのキックに重ねるなら、片方の極性を反転させて、より太く聞こえるほうを残す。数ミリ秒ずれた低域のトランジェントは足し算にならず、打ち消し合うからだ。

順番を入れ替える三つの方法

  1. 808をキックにサイドチェインする。キックで起動する速いコンプレッサーかエンベロープフォロワーが、数ミリ秒だけベースを下げてアタックを通す。ごく控えめな設定で。ポンピングが単独で聞こえるならリリースが長すぎる。
  2. 808を上げる代わりにキックを短くする。余韻を切れば、低域に1デシベルも足さずにベースの居場所ができる。
  3. 片方を掘る。キックが落ちる位置で808を狭く削る、あるいは808のノートより下でキックにシェルフをかけると二つが分かれる。削るのはふつう一箇所で足りる。逆方向に二箇所削ると両方の音が痩せる。

レベルは数字ではなく関係で決まる

808に万能のフェーダー位置はない。数字はサンプルとビート全体の音量で変わる。持ち運べるのは関係のほうだ。キックが打撃、808が重さとして読めるので、キックはピークで808より数デシベル上に来ることが多く、808は長く鳴るぶん平均レベルが高くなる。ドラムとメロディに対してバランスを取り、ソロでは絶対に聴かない。

クロスオーバーより下はモノ

およそ100ヘルツより下はすべてモノにすべきだ。サブのステレオ情報はクラブのシステムでは生き残らず、ヘッドホンでは迫力があっても部屋では打ち消し合う。808にワイドナーが挿してあるなら、まずそれを外す。両方がセンターにあれば、片方がもう片方をマスクしているのがすぐに聞こえる。

サチュレーションは2デシベルに勝る

小さなスピーカーは80ヘルツの純粋なサイン波を出せないので、スタジオモニターで大きい808がノートPCでは消えることがある。サチュレーションは基音の1オクターブか2オクターブ上に倍音を足し、スマホが実際に出せるのはその倍音だ。やわらかいテープや真空管の段、あるいはピークが天井に触れる程度のクリッパーが、レベルを上げずに808へ存在感を与える。ノートが歪んだギターのように聞こえ始めたら戻す。すでにクリップしたサンプルにサチュレーションを重ねると矩形波になる。

決まったときの音

trapのビートはこの関係で生きても死んでも決まる。Bob Lazarは808 Mafiaタイプのインストゥルメンタルで、転がるベースラインと道を譲るキックで組まれている。サブが動き、キックがクリックし、どちらも相手を踏まない。同じスタイルは808 Mafiaタイプビートのページにまとまっていて、インストゥルメンタルのカタログはすべて同じライセンス方式だ。

Bob Lazar(808 Mafia Southsideタイプビート)のカバーアート | Surce BeatsBob Lazar
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よくある質問

キックと808はモノであるべき?

はい、両方とも。低域はモノに保ち、ステレオの空間はクロスオーバーより上に残す。ワイドな808はヘッドホンでは大きく聞こえ、スマホでは重さを失う。

メーターでは大きいのに808が小さく聞こえるのはなぜ?

低いサイン波は、小さなスピーカーが音を出す帯域にほとんどエネルギーを持たないからだ。メーターはレベルを読み、耳は倍音を読む。だからサチュレーションで同じレベルが大きく聞こえる。

毎回サイドチェインは必要?

いいえ。キックが短く808がその下に収まっていれば任意だ。長い808と重いキックで、ノートのほぼ全体が重なるときに必要になる。

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