サンプリングのやり方:チョップ、ピッチ、ループ再構築

サンプリングはヒップホップで最も古い手だ。他人のレコードから数秒を切り取り、細かく刻み、元の曲がやらなかった何かを作る。この手法が機材の変化をすべて生き延びてきたのは、効くからであり、フリップしたループにはプラグインでは再現しきれない質感が残るからだ。レコードのように鳴るフリップと、サンプルの上にドラムを置いただけに聞こえるフリップの差は、ほとんど選んだレコードではない。切ったあとに何をするかだ。
余白の残るフレーズを選ぶ
フレーズの中に場所がなければならない。終わりに隙間のあるギターのライン、繰り返すピアノのフレーズ、余韻の長いホーンの一撃、ヴァースの下に敷けるほど長く伸びる歌の一音。すでにドラムが全部入っている部分は避ける。そのドラムを残して戦うか、避けて切って気に入っていたグルーヴを失うかのどちらかになる。
たいていは2小節で足り、4小節あれば変化をつけられる。レコードを頭からかけ、思わず首が動く最初の4秒で止める。技術的に使える最初の4秒ではない。退屈な音源は、この記事のどの技を使っても退屈なままだ。
グリッドではなく音の頭で切る
自動スライスはソフトが拍があると信じた場所で切る。ソフトは推測しているだけだ。耳で各音の頭を探して切り、切れ目をほんの少し前に置く。数ミリ秒遅れて切るとアタックが欠け、そのアタックこそサンプルが高く聞こえる部分だ。
- 2〜3ミリ秒のフェードイン。クリックは消え、歯切れは残る長さ。
- 尻尾は残す。切れ目の終わりの room が、断片を一つの演奏に聞かせる。
- パッドで刻む。手で叩くとピアノロールでは描かないリズムが出てくる。
- 使わない断片も残す。良い6個は、全部使う16個に勝る。
- 伸ばすのは最小限。小さなストレッチは見えず、大きなものは子音をにじませる。
先にピッチ、あとでテンポ
レコードを速くすればピッチも上がるので、この二つは一つの判断だ。演奏できるキーに落ちるまでフレーズを移調し、プロジェクトのテンポはループの実際の長さから決める。頭の中のテンポにループを合わせない。33回転用の盤を45でかけたなら仕事は半分終わっていて、そのピッチは性格の一部になる。
ループが決まったら、ほかを全部それに合わせる。ベースとキックはサンプルの基音と一致していなければならない。だいたいでは駄目だ。四分音ずれた低域は、ドラムで何をしても温かいループを壊れたビートに変える。
繰り返すのではなく組み直す
1小節を回すだけならそれはサンプルだ。フリップは2小節目で起きる。断片の順番を変え、最後を抜き、サビ用に一つをオクターブ上げ、次の強拍へ向かうように一つを逆再生する。どれも新しい音源を必要とせず、どれもループを拾ったものから書いたものに変える。落ちの前に1拍の沈黙を置けば、何も足さずに落ちが重くなる。
邪魔をしないドラムを足す
ここではメロディがサンプルなので、ドラムは時間を示すためだけにある。キックはループに低域がない位置へ、スネアは本来の位置ではなくフレーズを持ち上げる位置へ、ハイハットは薄く。サンプルのベース域を少し掘るか、サイドチェインでキックの下にかわせば、低域同士の喧嘩が終わる。
その均衡のきれいな例が The Woods で、埃っぽいループの後ろに、決して場所を奪わないドラムがいる。
法的な線はどこにあるか
聞き分けられるサンプルは、商業リリースの前に許諾が要る。認識できないほど刻んでいても同じだ。ライセンスで売るビートなら、安全な道は演奏したループか、権利を書面で許すライブラリの音源。好きなレコードのフリップは、オフラインで収益化しない限り費用はかからない。サンプルの許諾の取り方の記事に、誰に連絡するかといくらかかるかを書いてある。
作っていると出てくる疑問
サンプラーは必要ですか
要らない。スライス機能のあるDAWなら同じ仕事ができる。切って、断片をキーやパッドに割り当てて、鳴らす。ハードのほうが試すのは速く、描くより演奏へ寄るが、結果を決めるのは断片の切り方で、箱ではない。
ピッチを変えずにサンプリングできますか
できます。タイムストレッチで長さだけ変え、ピッチはそのままにする。フレーズが元のキーでしか成立しないときの正解だ。伸ばす量は10パーセント未満に抑える。それを超えるとアタックが柔らかくなる。
ループは何小節がいいですか
核になるアイデアは2小節、フレーズの後半が答えになっているなら4小節。断片が非常に少ない場合は1小節でも成立するが、そのときは2小節目が引き算で働く。断片を減らし、沈黙を増やす。
自分のフリップが元より悪く聞こえるのはなぜですか
たいていは切れ目がアタックを削ったか、ベースがサンプルと合っていないか、ドラムが詰まりすぎている。この順に直す。サンプルはすでに完成した音楽なので、仕事はそれを額縁に入れることで、張り合うことではない。
その作りを完成形で聴くなら、カタログのサンプリングのインストゥルメンタルはこう組まれていて、ブーンバップのビートはさらにドラムと余白の側へ寄せている。残りはビートカタログで、サンプルが使えないときは演奏したループで同じ場所をカバーしている。

